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 長崎県病院企業団は、病院を経営する特別地方公共団体(一部事務組合)として平成21年4月1日に発足し、現在、構成団体は長崎県と6市1町で、8病院と3つの附属診療所を経営しています。病院の所在地は離島及び本土周辺部であり、人口減少に加え、医師・看護師等医療人材の不足や地域偏在など、厳しい経営環境におかれていますが、継続性ある医療の確保と医療レベルの維持という大きな責務を果たしています。

 当企業団がこれまで最も力を入れてきたのが離島の各地域における病院再編であり、住民の皆様のご理解と関係機関のご協力により、平成27年度をもってほぼ基本的な形ができあがっています。

 離島病院の医療機能維持については、令和2年4月から当企業団が運営主体となって、「離島等医療連携ヘリ事業(RIMCAS)」を新たに展開しています。ヘリコプターによる本土病院から離島病院への医師搬送に加え、本土病院で治療を終えた患者さんを離島病院へ搬送する、いわゆる下り搬送も行っております。移動時間短縮による医師の負担軽減や診療時間の確保、本土病院で治療を終えた患者さんに安心して地元の病院で引き続き治療を受けていただけるよう運営しています。

 新型コロナウイルス感染症対策については、保健所や自治体などの関係機関と連携し、感染拡大防止に全力で取り組むとともに、感染症流行時においても安全・安心な医療体制の確保を図るため、感染制御専門の看護人材を養成し、基幹病院への配置を順次進めてまいります。

 本県では、特に離島を中心とした急激な人口減少に伴い患者数の減少が続いていますが、“縮小の時代を生き抜く知恵と勇気”をスローガンに、病院企業団全体で地域に必要な医療提供体制の維持に取り組んでいます。また、本土の医療機関を受診される患者さんのうち、地域内で治療可能な患者さんに地域内で受診していただくよう、“郷診郷創”(地域での受診が地域を創る)をスローガンに、病院企業団全体で地域に信頼される病院づくりに取り組んでいますので、皆様のご協力のほどよろしくお願いします。


令和3年4月1日               
長崎県病院企業団企業長 米倉正大

〇離島病院の再編の状況

平成21年4月 長崎県病院企業団設立に伴い「長崎県精神医療センター」、「長崎県島原病院」、「長崎県五島中央病院」、「長崎県富江病院」、「長崎県奈留病院」、「長崎県上五島病院」、「長崎県有川病院」、「長崎県奈良尾病院」、「長崎県対馬いづはら病院」、「長崎県中対馬病院」、「長崎県上対馬病院」に改称
平成21年11月 「有川病院」を無床診療所化し、「上五島病院附属診療所有川医療センター」に改称
平成23年4月 「奈良尾病院」を現在地にて、無床診療所化し、「上五島病院附属診療所奈良尾医療センター」に改称
平成24年1月 長崎県上対馬病院の療養病床(24床)を廃止
平成24年4月 「奈良尾医療センター」を奈良尾港そばの通院利便地に新築移転
平成26年1月 「奈留病院」を有床診療所化(19床)し、「五島中央病院附属診療所奈留医療センター」に改称
平成27年4月 「壱岐市民病院」が長崎県病院企業団に加入し、「長崎県壱岐病院」として開院
平成27年5月 「対馬いづはら病院」と「中対馬病院」を統合し、「長崎県対馬病院」として開院